第3回国際ゲノム会議「SNPs-その技術と応用
- 開催趣旨 -


 
ゲノム研究は、構造解析の時代から機能解析の時代へと進展しつつあります。その成果は医学・生物学はもとより、創薬・農業など我が国のライフサイエンスとバイオテクノロジーの発展に、今まで以上に強く影響すると思われます。機能解析研究では、例えばDNAチップ技術に見られるように、全く異なると思われた分野の融合が革新的な技術を生み出し、研究及び産業分野に多大な影響を与えることがあります。このような新しい分野の萌芽期には、興味を同じくする種々の分野の人々が定期的に集まり最新の学術研究や関連技術を網羅的に把握するとともに、21世紀につながる学術研究や技術開発を議論し、その実現と産業応用を目指して国境を越えた研究グループを生み出すことを目的とした、国際的かつ定期的な場が必要です。このため私たちは1997年に「ゲノム国際会議」を発足させ、1998年4月には「Expression Profiling and Related Technologies」をテーマとして第1回会議、1999年4月には「Genomics and Drug Discovery」をテーマとして第2回会議を開催し、それぞれ所期の成果を挙げ、回を追う毎に各界の関心も高まって来ています。

 2000年11月開催予定の第3回会議は、疾患遺伝子解析に威力を発揮することが期待され、現在世界で最も注目されている「SNPs(単一ヌクレオチド多型)」をテーマとしてこれに携わる各国研究者の研究発表及び討論の場として企画されたものであり、幅広い分野の方々のご参加を期待しております。
国際ゲノム会議運営委員会
会長 松原 謙一
組織委員長 榊 佳 之