|
次世代シークエンサー技術の進歩により大きく動きはじめたゲノム科学は、今や、医療への応用に向けた取り組みとして我が国でも本年より11ヶ所のがんゲノム医療中核拠点が選定され、がん遺伝子パネル検査の先進医療が開始されるなど大きく動き始めております。
がんゲノム情報は患者に対しては最適の治療法を選択できるエビデンスとなる一方、分子標的医薬品の開発において対象となる症例群を同定するために必須の情報としてコンパニオン診断薬の開発にもつながるなど医薬品産業にとっても大きなインパクトが期待されております。
ゲノム解析技術の開発は一段と加速化されており、ナノポア解析など長鎖DNA読み取り技術がヒトゲノム解析に利用可能となり、一細胞ごとにゲノム情報を収集することも国際的連携の枠組みのもとで開始されています。膨大な情報処理を行う解析基盤の整備や人工知能を含めた解析技術の深化が新たな生命科学における発見をもたらし、さらなる応用をよぶという新たな発展が始まっています。
第13回国際ゲノム会議は、このようなゲノム医科学分野の急激な発展を受け、その最新の成果と新技術がもたらす新たなる展開を展望することを目的とし「Genome to Health」をテーマに、2019年6月25日~27日の3日間、一橋講堂(旧学術総合センター)で開催する運びとなりました。
たくさんの皆様のご参加を期待しております。
第13回国際ゲノム会議
組織委員長 油谷 浩幸
(東京大学先端科学技術研究センター教授)
|
|
|
|